上野 / みちのくの仏像 / インドの仏

 

 我が家は神道なので、当然仏壇の類いはありません。あるのは神棚のみ。祖父母の位牌にあたる御霊代(みたましろ)と呼ばれる物も別の神棚の中に収めてあるので通常仏教でいう戒名(神道では諡=おくりな)のようなものは直接見えませんし、線香を焚く代わりにお榊に塩、米、酒、そして水を供えるだけ。まぁこのような環境で育てば自然と神社に足が赴くのも当然で、同じくしてお香の香りがやや苦手というのもこの辺りからなのかなと最近ふと思ってみたり。実際お葬式もかなりシンプルで焼香の変わりにお榊を供えるといった具合ですし。

 そしてここ最近は足繁く京都にも通っていますが(このブログやインスタを見れば歴然ですが)あまりというか殆どお寺に足を運ぶ事はありません。来日したゲストと共にお庭を拝見するのがせいぜい。というのも実際どうお参りしていいのか(正しい参拝方法)がわからないというのが正直なところだったのですが、先週21歳のゲストを連れて上野にある東京国立博物館を訪れた際には目から鱗というか、何で今までキチンと見てこなかったんだろうと思った次第。

 

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 正面に鎮座する銀座和光原美術館、横浜のホテルニューグランドなどを手掛けた渡辺仁による西洋建築の本館の中には、特別展として「みちのくの仏像」展が。そして幸運な事にもその日から正面左にある表慶館では「インドの仏」展が開催されるという偶然に恵まれた次第。いやぁ、前者の迫力や後者の奥行きの深さなど、同じ仏像でも素材や表現がこうも違う物かと驚かされました。まさに圧巻!

 

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#tokyo #ueno #museum #gallery #art

 

 その流れからの最後は表慶館の裏手にある、MOMAの新館を手掛けた谷口吉生による法隆寺宝物館を訪れれば完璧かなと。建物も展示方法も、もう息を呑むほどに個人的には大好物。また近々ゆっくり訪れたいと思います。ちなみに3年程前にマリオがUS VOGUEのためにEXILEを撮影したのは、この裏にある応挙館です。

 あ、肝心の「みちのくの仏像」展は4月5日までですのでお見逃しなく!そういえば以前パリのルーブルを訪れた際に見たかった絵が日本で開催されている展覧会に貸出されて見られなかったのを思い出しました。それくらいに(今東北に行かれている方がガッカリしてしまうくらいに)充実した内容だと思います。

 

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