中野通り 千鳥ヶ淵 学習院下 菜種梅雨

 

 「あともうちょっとすれば桜が咲くのに!」訪れていたゲストに皆で口を揃えて言っていたのは1週間ほど前の事。紅葉樹なんかと違い桜って今まで単に枝しか生えていなかった木から急に蕾が膨らみ、一気に花が咲くまでが短すぎて、実際に目の当たりにしないとその良さがわかりにくい。それでいて毎年肝心な所で雨が降ったり、強風が吹いたりするから例年よりも早く散ってしまったような気がしてしまう(ちなみにこの時期の天気を「菜の花の咲いている時期に降り続く雨」で菜種梅雨と言うそう)。子供の頃はもっと雪が降っていた(と感じる)ように、桜ももっと長く咲いていたかのように。でもきっと一度として満足行くように咲いていた事がないからこそ、儚くて、何かこう日本人の琴線に触れるのでしょう。

 

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 中野通り、哲学堂公園の下から中野サンプラザ手前の早稲田通りまでの約2㎞、徒歩にして約30分に渡る桜のトンネル。ただ個人的には実際に歩くよりも昼夜問わずサンルーフ、もしくは屋根を開けて車で何度も往復する方が中央部分を走る事ができ、より一層トンネル感を感じられるのでオススメ。

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 千鳥ヶ淵は年を追う事に大変な人混みで、もはや桜どころではないような(笑)。でもここならではの景観には、後から作り足された場所とは違う、それこそ何百年も前の人たちからしたら最高の娯楽だったであろうと、蒔絵や浮世絵の世界にタイムスリップした気持ちになれます。f:id:hynm_ishimitsu:20150331162157j:plain

 

 ただ個人的には近場で言うならば、昨日も載せた神田川学習院下あたりから江戸川橋あたりまでが、この手の事をお洒落に楽しみたいと思わない自分には一番ピッタリかも知れません。夜もこんな感じでなかなかです。

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 金曜からのゲストが有終の美を眺めることができる事を願って。やっぱりどうせなら観てもらいたいな。

 

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