芸術の秋
リニューアル・オープンした東京都写真美術館へ「杉本博司 ロストヒューマン」展を観に。個人的には昨年の千葉市美術館の展示の方が好みだったけれど、最後の三十三間堂は圧巻。まるで全てのイヤな事が洗い流されるかのよう。毎回手の込んだ図録も、もちろん購入。
それにしてもどうしてあんなに立派な正面玄関から(気分を高めるために)わざわざ階段を登って入ったのに、チケットを買いにわざわざ1階に降りなくてはいけないのだろう?
どうして2016年にリニューアルしたっていうのに、チケットがカードで買えないのだろう?
正直TOP(写美の新呼称)というよりは相当BOTTOM(底辺)なサービス。一体どこをリニューアルしたのだろう?っていう感じでガッカリ。きっと海外からの来館者は想定していないんだな。やっぱりここは気が悪い(笑)。
続いて、ここの所テレビをつけると番宣で度々目にしていた中村橋之助改め、八代目中村芝翫襲の襲名公演。件の騒動はさておき、前から歌舞伎役者然とした顔と声が好きで観てみたいなぁ...と漠然に思っていたらお誘いが♪
でもふと考えてみたら、新しくなったどころか歌舞伎座に行くのも小学生の頃に舞台前の萬屋錦之介さんに奈落の底やら無頼裏を案内してもらった以来。カールやマリオの撮影で劇場には訪れるものの、いつも楽屋ばかりだったのでとても楽しかった。
子供の頃は何を言っているか分からなかったのもあって、たいそう退屈な記憶しかない、故に足が遠のいていたのだけれども、さすがは伝統芸能ですね。もう日本人のDNAに染みついていたものが呼び起こされるようでした。
これから行かれる方、イヤホンガイドと売店で売ってるロゴ入りの安いオペラグラス(これが驚く程良く見える)はマストですよ!
余談ですが2Fの東桟敷、折角リニューアルされたんだから小さなLEDモニターでも各席に付いていれば良かったのになぁ...なんて。その時だけ、うっすら確認できる程度でいいんで。花道が多い作品は見切れちゃうんですよね。西と値段は同じなのに...って、久しぶりに行った上にご招待頂いたんで何も言えませんが(笑)。
そしてその夜に届いた包丁も見事。高村作 鍛造粉末不錆鋼ダマスカス共鍔 「打雲」牛刀 210mm。一発で読めたあなたは、この包丁と同じように切れるお方でしょう(笑)。
最後は6月だか7月にチケットを押さえ、とても楽しみにしていた桂歌丸高座65周年記念落語会。このために昨日は午後の予定を入れずにおいたのに、あまりにも楽しみ過ぎて、ちょっと早い時間から軽く飲み始めたらウッカリ寝落ち...からの開演10分前に目覚めて慌ててタクシーで大崎まで。幸い首都高が空いていたので仲入り前には会場へ。
4,000円のチケットに対して6,780円(高速代込)のタクシー代を払って仲入り前に間に合ったけれど、途中で入るのは野暮って事で、会場の外でモニターを見ているの図。
いやぁ〜、歌丸さんの紺屋高尾、超良かった〜!本当に惚れ惚れする声で、ずうっと聴いていたかったほど。良くあんなに小さな身体から、あんなに大きな通る声がでるものか不思議で不思議で。早く次の高座を観に行きたくなりました♪
そして帰りはちょいと一杯やって帰宅。今週末から寒くなるみたいですね。皆さんも身体に気を付けて楽しい週末を!今夜はContactでDavid Moralesですよ!