一杯のラーメン

 

 

 今日の写真は先週末に食べ初めに行ってきた、六本木・天鳳の「めんばり」大盛り。20代半ば、まだ東京とNYを行き来していた頃、とあるレコード会社の方に初めてキャバクラなる所に連れて行って頂いた後に〆で訪れた、当時の防衛庁(今のミッドタウン)前のラーメン屋さん。元々ラーメンがそこまで好きではなかった自分がラーメン好きになるきっかけになったお店で、以来通い続ける、今では間違いなく世界で一番好きなラーメン。

 初めて食べたのは看板メニューの135(いちさんご)。名前の由来は店内にぶら下がった好みを伝える際の札の番号から来ていて、基本になる醤油ラーメンを「1. 麺硬く、3. 油こく、5. しょっぱく」したもので、反対に2は麺やわく、4は油うすくといった具合。僕が頼んだ「めんばり」とは135を更に固く、油こく、しょっぱくしたものになっています。ちなみに大盛りには出来ますがもう一杯おかわりがはできないという代物で、理由を尋ねると「身体に悪いから」というのが最高に可笑しいお店。ご存じの方の中には「えぇ?あんなものが?」っていう人もいるでしょうが、まぁ人の好みなんて所詮そんなものです(笑)。

 

 

 ところで良く地方にいる知人に言われて「そう言えば確かに!」って合点が行くのは「東京の人ってラーメン好きだよね」という事。もちろん北海道や博多なんていう、それ自体が名物になっている所もあるにはあるけれど、下手したら並んでるのは関東からの人じゃないの?って思ってしまうくらい。あくまでも個人の感想ですが、東京のソレって他の追従を許さない勢いで色々な方向に拡がり続けているというか... だって思い返してみても子供の頃ってラーメン屋さんって駅前とか近所の蕎麦屋のメニューにあるくらいだった気がしますもん。で、つけ麺大王的なブームから始まってホープ軒みたいな流れ?

 でもこれって思ったんですが他の地域に比べて土地代やら人件費の高騰が続きある程度のものはある程度の値段(もしくはそれ以上)になってしまう中で、平均で650円から850円ぐらいの「どんぶり」という同じ土俵の中で切磋琢磨できる独自の食文化に発展していった結果なのかなって。ほら東京って言っても広いから、知らない街でプラっと入ってもお財布の心配もいらないという利点もある気がします。逆に不味くてもその程度で済むし、美味しかった時の感動もデカイ。もうちょっと狭い街だったら違ったかもしれませんね。もちろんササッと済ませられる江戸っ子気質っていうのもあるでしょうけれど。

  ただ唯一他の料理と違うのは「俺、ラーメン食べないんだよね」っていう決定的なひと言があるくらいで(笑)...なんて事を京都からの新幹線でふと思った次第。さてさて僕も高くて美味しいのは当たり前をコンセプトに、さらなる美味しいお店を開拓しなければ!今年は食べるぞぉ〜♪

 

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