なんちゃって家族

 

 

 昨日は雪が降るという事だったので、その影響を受けずに地下鉄を利用してできる事はなんだろうと思い、ジェニファー・アニストン主演の「なんちゃって家族」という作品を観に新宿三丁目へ。まぁ地下云々関係なく、都内はここでしかやってなかったんですけどね(笑)。

 いやこの作品、僕にとっては超面白かったしとても良かった!...なんて書くと「お前何様だ?」って思われる方もいると思いますが、そこがこの作品の実にトリッキーな所。実際細かいところまで良く出来ていて普通に面白いんだけれど、俳優陣の今までの出演作を連想させられて(出落ち的な意味も含めて)思わずニヤりとしたり、アメリカのカルチャーや他の映画や有名なセリフが揶揄されたりと元ネタをわかっていないと面白さは半減してしまうであろう...という意味で「僕にとっては」と表現した次第。実際ボディーランゲージ的なところでは笑い声が聞こえるも、それ以外はって感じだったので...

 そもそも最後のシーンでピンとこない人は(少なくとも自分の回では誰も笑っていませんでしたが)トータルして「まぁまぁ?」って印象を受けても仕方がない。だってオチがないんだから(笑)。確かにあまり一般ウケはしないのかもしれないけれど、安易にお笑い芸人さんを被せたりせずにもっとキチンとしたHPを作るなり(US版そのままじゃ無理)しても良かったんじゃないのかな...って、そもそも単館だから無理か。

 でももったいないなぁ、キャスティングもジェニファー・アニストン(ブラピの最初の奥さんですよ!)はもちろん、アメリカのコメディーには欠かせないジェイソン・サダイキス、そしてジュリア・ロバーツ犬猿の仲と評判の実兄エリック・ロバーツの娘(つまり姪っ子)のエマ・ロバーツも可愛かったし、ナルニアに出てたウィル・ポールターの演技もなかなかのものでしたよ!

 

 

 ただ正直この作品の字幕はひどかった!ここ数年で観た中ではワースト1かも。特に意訳のセンスのなさに悶絶。中でも引き合いに出されたバンドが可哀相っていうか、もはや観客の年齢層を考えると、それすらも知ってる子がいなさそうなレベルでしたが、これは作品そのものには罪はないし本当に良い娯楽作品なので、15歳以上の方は是非劇場へ。

 

 あ、ちなみにエンドロール前のBloopersの元ネタはこちら☟

 

 まさにジェニファー・アニストンをスターダムにのし上げた作品。'94年から10年も続いた人気TVシリーズで、最後の方は出演料が一話分だけで1億円以上だったというオバケ番組。レイチェルが手を叩いてるのはシーズン6だけど、もう14年も前の作品だから、久々に4:3の画面比率に驚きました(笑)。これを観ておけば少なくともこの部分だけは恋人に知ったかぶりはできるはずです!☜もはやこの感覚がないのかもなぁ...

 でも、やっぱり手取り足取り情報を与えなくても、これくらいの映画はサラッと観に行ける環境になればいいのになぁと思ったりして。料金的な意味でも、観客の成熟度としても。2020年、オリンピックまでの我々大人の課題ですね。え?もう6年しかないって?大丈夫。3年前までは彼らだって普通の若者だったんですから(笑)。

 

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