C.O.Bigelow シー・オー・ビゲロウ

 

 これからの季節にピッタリな、NY発のナチュラル・コスメ・ブランド、C.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)のアイテムをゲット♪

 C.O.Bigelow は アメリカで最も歴史あるアポセカリー(調剤薬局)と言われているらしく、ニューヨークではグリニッジ・ビレッジにお店を構え、その歴史は1838年まで遡るそうなので、180年近くも厳しい目を持つニューヨーカーに愛され続けているってスゴいですよね。

 何を隠そう、僕も住んでる頃はこのお店のはす向かいにある教会の先にお気に入りのピザ屋があって、行く途中に良く見かけていましたが、実際に手にするのは今回が初めてなんで、ほぼ四半世紀越しの出会い(笑)。

https://www.instagram.com/p/BbLMH4RFToa/

 ただここ最近は11月にしては変に暖かい日が続いているので、代謝が良すぎる自分はまだ Lemon LIP BALM と Lemon HAND TREATMENT しか使えていないのですが、とにかく香りがいい!つけたときの強すぎず弱すぎずの絶妙な感じが、香りが苦手な自分にもちょうど良く(全くないのも苦手)、それでいて時間が経つにつれて、いつまでも主張しないあたりが調剤薬局由来なのでしょう。

 使い心地も抜群で、どちらもベタベタせずにスーっと馴染んでいき、ハンドトリートメントを塗ってもあまり待つ事なく指輪つけたり作業をする事ができるので、手の皮が薄くて荒れがちな割りにはせっかちな自分にピッタリ。

 そういえば、それこそ四半世紀近くリップを塗るたびに思い出すのは、'93年にVISIONAIREにインターンで入ったばかりの、ちょうどビゲロウと同じく6th Avenueをちょっと入ったWatts Streetにあったオフィス兼スティーヴンとジェームスのたちの自宅があった階段でジェームスに言われたひと言。

 「フミアキ、そんな(カサカサ)唇じゃ、ちゃんとキスできないよ」と。今もNARSをはじめ世界的に活躍するメイクアップ・アーティストならではの言葉ですが、リップなんて唇が荒れたから塗るものだと思っていた23歳の僕には衝撃的なひと事でした。もちろん、このリップバームを塗ったからと言って沢山キスができるようになるかは貴方次第ですが、備えあれば憂いなしとはまさにこの事でしょう(笑)。

 最後に、開運スタイリストでもあり、開運PRのDr.コバこと、小林ディスカス先生、どうもありがとう!大切に使わせてもらいます!

 

brand.fgj.jp

 

 

HERBIE HANCOCK + WAYNE SHORTER

 

 いまから34年ほど前、僕がまだ中1だった頃 "Rock it"と言う曲が一世を風靡しました。GrandMixer D.STがターンテーブル2台を駆使して奏でるスクラッチは衝撃的でしたし、多分この曲がスクラッチそのもを世界的に広く一般に広めた立役者ではないかと思います。

 そしてその翌年、彼は大ヒット曲を引っ提げて来日を果たすのですが、まだまだ子供だった自分は一人で行ける訳もなく、父親に頼んでよみうりランドEastと言う野外音楽堂まで連れて行ってもらったのです...って、正しくはービー・ハンコックが大ヒット曲"Rock it"を引っ提げて、GrandMixer D.STを伴ってきてたんですけどね(笑)。

https://www.instagram.com/p/BbNyNCKFwFp/

 そして、そんな懐かしい思い出を胸に、33年の時を経て、昨夜は両国国技館まで足を運んだのでした。15分ほど遅れてスタートしたコンサートは、共演のウェイン・ショーターも相まって、とにかくのっけから巨匠酔いのスゴいこと(笑)。またベースのエスペランサ・スポルディングの歌声も、同席した若者がウトウトしてしまうほど素晴らしく、テリ・リン・キャトリンのドラムの小気味の良いことと言ったら...兎にも角にも圧巻のステージ。

 そして会場に相応しく土俵を(ターンテーブル?)を模したステージは、約2曲の間隔で一周し、全ての観客に対して正面を向くという趣向も素敵だったし、アンコールで真っ白なショルダー・キーボードを手にした時には歓声が上がり、あれ?もしかしたら"Rock it" やっちゃうの?的な流れを期待したのですが、それはともかく、とても素敵な時間を過ごす事ができました。

 そして、このブログを書いている時に、そう言えば?と思って探してみたら、やっぱりYouTubeってスゴいですね!中1の僕が行ったコンサートの映像がそのままありました!感激!是非再生ボタンを押して4分48秒辺りから始まる"Rock it"をお楽しみ下さい。これ確か日テレで放映されたやつで、このスクラッチ、死ぬほど練習して完コピしたなぁ...多分今でも出来るはず。このワイヤレス?のヘッドフォン、欲しかったなぁ(笑)。

  ちなみにこのD.STの名前の由来は、ニューヨークのロワーイーストにある"Delancy Street"と言う通りの名前から来たもので、当時は結構ヤバイ場所だったので、88年だかに初めてNYを訪れた時には、ビクビクしながら真っ昼間に標識を確認しに行ったのを覚えています。

 

 

SONY WF-1000X

 

 ええ、2個目ですが、何か?なくしましたけど、何か?

 確かにかなり酔っ払ってましたよ、平日から。でもそれでも翌日にジムに行こうと思ったわけですよ。色々作業を終えていざ出ようと思って、充電ケースのフタを開けたらないんですよ!イヤフォンが!探しましたよ。ありとあらゆる隙間、ベッドのマットまで引っ剥がして。何度タクシー会社に電話した事か。何度着ていた服のポケットを裏返した事か。でも出てきませんでした(笑)。

https://www.instagram.com/p/BbIsqpnFGEx/

 奇しくもBOSEのワイヤレス発売1週間前だったので、とりあず待ってみようと思いましたが、2日の木曜にフライングでビックロに見に行ったらあまりのデカさに閉口し、あんなものが耳から出てくるのは耐えられないと、再びコイツを購入。

 ちなみに約ひと月使った感じとしては、ノイズキャンセリングによる抜群の静粛性、コードレスの圧倒的な開放感(特にジムでベンチプレスとかをする時にコードを挟まなくなる)、充電ケースがあるのでコマ目に充電ができる、そして何より軽くてカナル型ゆえの完璧な装着感を考えると、今のところはコイツが一番なのかなと。

 強いて言えば本体でボリュームの調整が出来ないのが難。僕はジムの棚に飲み物や携帯を置いてタオル以外は手ブラでトレーニングするので、若干の調整をしたいときにかなり面倒(バックパックにしまう人も面倒なんじゃないかな?)。それ以外は特に不満もないので、またエイジングに勤しんで、より良い音に育てて行ければなぁと。

 あ、ちなみに音で言うならば、奥行きはないけれど、拡がりはある。そんな感じです(笑)。

 

ishimitsu.blog.houyhnhnm.jp


123億円のバスキア

 

 昨日から開催の第4回CAF賞展の入選作品展覧会を観に...ではなく、本当は主宰団体代表を務めるZOZOの前澤社長が今年5月にアメリカ画家史上最高額の123億円で落札した、ジャン=ミシェル・バスキアの作品を観に代官山のヒルサイドテラスへ...正直でスミマセン(笑)。

https://www.instagram.com/p/Ba6pf0_lUUQ/

 好き嫌いはともかく、どういう経緯であれ、一枚の作品に123億円の対価を支払える財力よりも、その熱意に、そしてそれを惜しみなくこう言う形で一般に公開すると言うそのスタイルに、敬意を表さずにどうすると言うのでしょう。

 日本では比較的多くのコレクターが大作を所有するも、一般公開はせずに一人でひっそり楽しんでいる人が多いとされる中(実際に家族も知らずに、その死後判明する事も多いそうです)、こうやって自分の務める財団主催のイベントの最後に観る事が出来るようにして、新しい才能が一人でも多くの目に触れるように、しかも無料で、この距離でシェアをしてくれた人がかつていたでしょうか。素直に素晴らしいと思います。

 正直バスキアはそのバックグラウンドも含めて全く興味がありませんでしたが、これはとても引き込まれるものがあり、これから初めてアートに触れる人にはある意味最高の一枚かもしれませんね。

 え?123億だからそう思ったんだろうって?フェラーリだって3000万円近いからみんな憧れるわけですよ。それに、基本的に僕は美術館やギャラリーは作品名だけではなく、その価格も常に表示すべきだと常に思っています。なぜなら自分が理解しえない価値を知る、世界共通の言語がお金だからです。そうすれば知らなくとも少なくとも興味がそそられて裾野が広がるはず。いつまで経っても多くのビッグネームが出ないのも、変に気取って崇高な感じにするからだと思っているので、面識はありませんが、今回の展示を決めた前澤社長は本当に素晴らしい一石を投じたと思うのです。

https://www.instagram.com/p/Ba6qrHUFdSb/

 しかもですよ、奥さん!今なら入場無料な上に、この作品を観ながら15mくらいの距離から何の遮るものもなくお酒が飲めちゃうんですよ!これは行くっきゃないですよ!

 ただこのイベント、会期がとても短く、明後日の11月3日(金)まで。それ以降は海外の美術館を巡回するようなので、次に日本で観る事ができるのは当分先になってしまうらしいのでご注意あれ。

 秋の夜長、みなさんも700円のハイネケンを片手に123億円の作品を眺めてみてはいかがでしょう。いやぁ松茸の土瓶蒸しも串揚げも美味しかったなぁ(注:ここではない)♪

 前澤社長、お会いするどころか面識もありませんが、本当に素敵な夜をありがとうございました! 

 

gendai-art.org

日清食品 麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク 音彦

 

 今日から予約受付を開始した、日清食品麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク「音彦」を早速予約。注文が5,000個に達した時点で製造を開始するとの事で、このブログを書いている残数は4,883個、是非とも商品化して欲しいものです(笑)。

 まぁ詳細は日清さんのHPを見てもらうとして、これをくだらないことを面白おかしく一生懸命やっていると思うのか、バカバカしいと思うのかはそれぞれでしょうが、年間結構な数の海外からのゲストをアテンドしている身からすれば、こんなに最高なコミュニケーション・ツールはないかなと。

 折しも海外は空前のラーメン・ブーム、炭水化物ダイエットをしていようが何だろうが、否が応でも「ベスト・ラーメンが食べたい!」っていうのは、もはや「京都に行きたい!」と同じ、いや、それ以上に意味のある、老若男女共通のキーワード。

 そしてお店に行けば必ず立ちはだかる「ヌードル・ハラスメント」問題。これ、わからない人にはわからないでしょうが、結構苦痛なのですよ、彼らにとって。例えるなら黒板を爪で引っ掻く音くらいって言っても過言ではないほどに。ただ最近ではラーメン・ブームも手伝ってにわかには浸透しつつあるようですが、子供の頃から最低のマナーとして教えられてきた事はなかなか受け入れられないわけで。もちろん何で日本人は麺類をすするのかを説明れば理解してくれますし、一生懸命トライしてみようと思う人がいるのも確かなんですが...

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 そこで登場するのがこれ!って言うわけでもないんですよね、個人的には(笑)。まぁ値段は張りますが、その場で使うと言うよりは、後日場所を変えて披露したり、帰国の際の日本土産や海外出張時の時に手土産として渡せば、きっと相手は忘れないと思うんですよね。それは、なぜ日本人は麺類をすするのか、この面白いガジェット自体の事もそうでしょうが、一番印象に残るのはこれを手渡した、もしくはネタとして用意した人の事なんじゃないかなと。

 箸ではなくフォークって言うのはカップヌードルに特化して作られての事でしょうが、これタカラトミーとかから廉価版が出たら爆発的にヒットすると思うのは自分だけでしょうか。それにしてもとても日清食品らしい商品ですね。ちなみにヤカンの紙袋、あれもバカウケしますよ!英語が苦手な人にオススメです。

 まぁあとは12月15日の審判の日を待つのみです(笑)。 

 

store.nissin.com

 

 

国立新美術館 安藤忠雄展 挑戦

 

 僕自身はキリスト教徒ではないものの、不思議と幼稚園からの友達のお父さんが神父さんだった関係で(そのお友達と遊ぶっていう流れで)近所にあった教会の日曜学校に顔を出したり、その後入った中高も礼拝の時間があるキリスト教の学校でした。もちろん音楽の時間は賛美歌を歌うので、今でもキリスト教の結婚式では歌詞も見ず、しかも当時の自分のパート(バス)で歌う事ができますし(これが結構引かれる)、その後移住したミラノにおいては、ゴシック建築の最高峰と言われるドゥオモ大聖堂があり、ダ・ヴィンチの最後の晩餐を観る事ができるのもミラノと言う事で、比較的キリスト教が身近にあったと言えるでしょう。

 特に押しつけられた事もないので信仰そのものには繋がりませんでしたが、今でも好きな賛美歌や聖書のセンテンスもありますし、そこで得た知識や感情は、特に欧米のアートやファッションに建築、そして人間性を理解する上、すなわち僕の人生の大半を占める分野においてとても役立っているから不思議なものです。

 ところで、ひとくちにキリスト教と言っても古今東西ユダヤ教から端を発して以来、カトリックプロテスタント教会など様々な教派や教えが存在しますが、聖書と言う共通の教え以外で一つだけ共通している事と言えば、教会の存在だと思うのです。

 前述したゴシック建築はもちろん、ロマネスクやルネサンスバロック等々、時代や場所によって様々なアプローチは違えど時の王であったり権力者が財を投じて造り上げた内部には、教派によって違いはあれど、様々な彫刻や聖壇画やステンドグラスと言った装飾によって、人々の信仰心を駆り立て、救いを与えてきた場所だからこそ、今なお人々を魅了し、教徒でなくとも世界中で観光客が訪れるのでしょう。

https://www.instagram.com/p/BaYiPx2Frxj/

 そんな事を思ったのも、国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展 挑戦」に足を運んだから。そこには目玉として彼の代表作の一つ「光の教会」が実物大のインスタレーションとして会場外に建てられていて、とにかくそのスケールの大きさには驚くばかりでした。ただ一番心を打たれたのは、写真にもあるようにみんなが一様にコンクリートの隙間で構成された十字架を見つめていると言うところ。もちろんこれはあくまでも彼の作品として展示されているので、そこにはコンクリートの肌合いや建築としての意味や価値、そしてデザイン性(特に十字架部分のガラスがない事)を各々が楽しんでいるのでしょう。

 でも一つの光を求めて、人々がそこに向かう姿は本来の教会の持つ意味であり、歴史とは違った方向性で、こんなにもシンプルな形で成し遂げた凄さに、ただただ感嘆するばかり。元々彼の作る個人邸宅や美術館は大好きでしたし、様々な文献で見聞きしていたのですが、これを東京にいながら実物大で観られた事はとても衝撃的でした。

 何かで読んだのですが、実際にこれを建てるにあたって都に確認をしたら、美術館自体の増設工事になるそうで急遽申請を行った話しや、未だに本人は十字架部分のガラスを取り外そうと画策しているも神父様がそれを阻止している話しなど、楽しい話しは尽きないようですが、まだまだ会期が始まったばかりなので、12月の終了までには異なる天気や時間の下、あと2回くらいは訪れてみたいものです。

 昨日は若者のアドバイスに従って15時前に入館したのですが、これからの季節は陽が落ちるのも早くなってきますので、光の入り込みを楽しみにしているのであれば、入館時間には注意した方がいいかもしれませんね。次こそはゆっくり個人宅のセクションを入念にチェックしたいと思います...って、結構芸術の秋を満喫していますね、自分。そして、ちょっとまた家を建ててみたくなりました(笑)。

 

www.tadao-ando.com

 

 

小田原文化財団 江之浦測候所 杉本博司

 

 先週金曜日は9日にオープンしたばかりの、杉本博司氏率いる小田原文化財団の江之浦測候所へ。

https://www.instagram.com/p/BaNwux2FHzq/

 かつてこれほどまでに、雨予報を嬉々として待ち望んだことはなったでしょう。いくつかのサイトで取り上げられていたので大方の予想がついていた分、どうしても澱んだ、薄暗く雨降る空の下で訪れてみたかった場所...。

https://www.instagram.com/p/BaNm-CPFXCL/

 東海道線根府川駅から送迎バスで10分ほど、降り立つとそこはもはや感嘆の声をあげる事しかできない世界観。何がどうとか、こうとかではなく、まさしく杉本ワールドというよりも、彼の原風景であり、海景そのものであり、彼の頭の中に入り込んだかのような錯覚を覚えます。

https://www.instagram.com/p/BaNtBVtl4cO/

 事前予約により程良い人数に制限された他の観覧者と共に、約3000坪ほどの敷地内を受付時に配られる冊子に記された地図を頼りに各々で散策。はじめのうちは重なり合う導線も、やがて自分たちだけの空間へ。すると徐々に平面図では気が付くことのなかった様々な仕掛けや入口を見つけた時の喜び、濡れそぼった石やあらゆる素材たちの、晴天では見る事ができないその豊かな豊かな表情といったら...。 

https://www.instagram.com/p/BaNvW5cF5Hv/

 そして進んで行くにつれて、iPhoneでは全くをもって様々な風景や展示を上手く写真に収める事ができない事に気付くでしょう。そう、ここはインスタ映えを求めて訪れるよりも、本能のまま五感で感じ、記憶に収めていく。そしてどうしても思い出せない箇所があるのであれば、改めて訪れる。そんな場所な気がします。

https://www.instagram.com/p/BaNyM2-FxiE/

 最後に。もちろん1人で行くのも楽しいでしょうが、是非同じ価値感を共有できる人と一緒に訪れる事を強くオススメします。好きだった所だけじゃなくて、そうでなかった所も共有できた時の嬉しさはひとしおですから。

 次回は違う季節の違う天気の時に訪れてみたいと思います。あくまでも主観ですが、先日訪れたところに行けずに地団駄を踏まれているなら、間違いなくこちらまで足を伸ばす事をおすすめします。

 そう言えばFBの何年前の今日の機能で知ったのですが、奇遇にも一年前のこの日は彼の写美で開かれた個展を訪れていました。単なる偶然かもしれませんが、僕にとってはとても嬉しい偶然。調べると来年のこの日は土曜日なよう。どこで何をしているのか、そんな思いを馳せてしまいました(笑)。

 

www.odawara-af.com